神葬祭の現状について

“当おやしろ”では、年間に約100件の神葬祭のご奉仕がございます。その内訳は、従来の“通夜祭・葬場祭”が60%、“葬場祭のみ(一日葬)”が35%、“火葬祭のみ”が5%です。
経済的事情や核家族の影響で、ご家族だけで行ういわゆる“家族葬”が好まれる傾向にございます。ですので、“葬場祭のみ(一日葬)”“火葬祭のみ”のご依頼が今後増加すると思われます。
よって、我々神職が“通夜祭”の必要性を説かなければ、“通夜祭”は確実に減り、“通夜祭”を行うのが珍しい時代が訪れるかもしれません。しかしながら、神職の立場としては、“通夜祭・葬場祭”という従来の形式を望みます。
なぜなら、“通夜祭”で執り行う“遷霊の儀”は、尊い故人様の魂を霊璽にお移しする大切な儀式です。「尊いものは直接目に触れてはいけない 」という神道の考え方の前提に立てば、明るい日中ではなく、暗い夜に“遷霊の儀”を執り行うのが本義となります。

時代が移り変わっても、故人様の最期をしっかりとした形式でご奉仕するのが、我々神職、またご遺族の努めと考えます。

神道への改宗

仏教の授戒(戒名を授けること)やキリスト教の洗礼はその宗教と契約したことを意味します。しかし、神道は人生儀礼を重んじる宗教であるため、決して契約的な宗教ではありません。その意味でも、神葬祭を希望される方々を広く受け入れることができるのです。